こんにちは。もやしきのこです。
シーズン8も始まって間もないですが、今回は自分が7世代から愛用している砕ける鎧エアームドについて叩き台という意味合いも込めてまとめていきたいと思います。
よろしくお願いします。
【砕ける鎧について】
砕ける鎧について念の為確認ですが、簡単に言えば物理技を相手から受けると防御が1段階下降代わりに素早さが2段階上昇するという特性です。
【エアームドについて】
タイプ はがね・ひこう
特性 頑丈・鋭い目・砕ける鎧
種族値 65-80-140-40-70-70
先ず初めに特筆すべきは、やはりこの高いB種族値ですね。全ポケモンの中でもトップレベルの耐久性能を誇っているため、受けループと呼ばれる受け回しに特化した構築に多く採用されることはもちろん、特性頑丈による行動保証を縦にステロ撒き要因として受け構築以外でも採用されてきました。
しかし、それ以外の性能に目を向けると、正直言ってあまりパッとしたものはありません。素早さが極端に早いでもありませんし遅すぎるわけでもありません。攻撃種族値も80と、100点満点中で言えば46点くらいでしょうか。赤点ギリギリです。
また、砕ける鎧についても、単純に見ればエアームドの長所である物理耐久を潰してしまうアンチシナジーな特性です。攻撃を受ける度に防御が下がってしまっては受かるポケモンも受かりません。
【砕ける鎧エアームドについて】
さて、ここまでは普通のエアームドについての説明です。
直前では砕ける鎧が弱いかのような説明になってしまいましたが、これは剣の舞という技の存在で大きく変わります。
剣の舞については皆さんご存知の通り、Aを2段階上昇させる技です。
7世代においては、この剣の舞をすると同時に相手の攻撃で砕ける鎧を発動させ、AとSを同時に上昇させる動きが非常に強力でした。上手くいけば、実質的に「1ターンで2度竜舞をする」に等しい効果を発揮することもできます。
たかがA80とS70の種族値と言えど、両方ランクが2段階も上がってしまえば、それはもう立派な抜きエースと言えるでしょう。
【調整について】
特性 砕ける鎧
性格 意地っ張り
努力値 H148 A188 S172
実数値 159-136-160-×-90-112
技構成(選択) 挑発 砂地獄 ボディプレス ガードスワップ こらえる etc…
調整先
H…16n-1
HB…
ダイマックス時、A特化珠エースバーンのキョダイカキュウを最高乱数切り耐え。
A特化ギャラドスのA+1ダイストリームを最高乱数切り耐え。
S…
S2段階上昇でS+1最速ギャラドス抜き抜き抜き。
S1段階上昇で最速100族抜き。
S1段階上昇でS+2補正なしS36振りポリゴン2に抜かれない。(砕ける鎧トレース意識)
A…
余り。
H204B4振り(16n-1)パッチラゴンをA+2ダイジェットで確2。
HB特化輝石ポリゴン2をA+2ダイジェットで確2。
調整については、環境後期になっても個体数が残るであろうメジャーポケモンを意識しています。特に素早さは、今回ダイジェットという攻撃しながら能動的にSを上昇させることが可能になった為、それぞれの場合に合わせて抜いていける調整となっています。
耐久面については見てわかる通りかなりカツカツに切り詰めています。理想を言えばステロ込みで諸々を確定耐えのラインまで振りたいところですが、火力を重視して今回はこうなっています。
Aについては余りですが、7月2日現在で使用率が3位となっているポリゴン2に対して最低限の役割は持てるようにしてあります。砕ける鎧をトレースされた場合は突破が非常に用意になるかと考えているため、S方面でもS+2ポリゴン2を意識したものになっています。
7世代ではAを特化にすることがほぼ確定になっていましたが、今回はここまで削っても剣舞ダイジェットで抜いていく上で支障をきたさないと考えています。
持ち物の弱点保険については、最低限特殊相手に対しても前期の弱点保険アーマーガアのようなダイマックスを使用した殴り合いができるように持たせています。
また、もちろんA4段階上昇で殴ることも容易になるという意味でも採用しています。A4段階上昇のダイジェットはダイマックスしたエースバーンを余裕で確1にする程の火力が出ます。
技構成の確定枠については、タイプ一致で打てるブレイブバードとアイアンヘッド。また、抜きエースとして必須な剣の舞という3つを確定枠に入れています。
特にアイアンヘッドに関しては、ダイスチルにすることで下降したBを補うという意味でも優秀です。
選択技では、基本的にカバルドンなどに刺せる挑発が最も汎用性を持つことができ優先度が高いでしょう。
次点で砂地獄が候補に入っていますが、これはジバコイルを意識してのものになります。もちろんダイマックスを切らなければ使い物にならない技になるので、どうしてもエアームドでジバコイルを突破しなければならない場合にのみ限り採用が検討されます。
同様にボディプレスもダイマックス専用と言える技です。Aを上昇させながら殴れる技として候補に入れています。
【エアームドを取り巻く環境について】
7世代から8世代へと世代交代し、エアームドを取り巻く環境は一変しました。ここからはその一部を少しだけ考察していきたいと思います。
(その1)
特に大きいのはやはりダイマックスの存在です。これにより、エアームドのような積み技を使うポケモンは一気に環境で動かし辛くなりました。
(文章ではわかりにくいため画像と共に説明します。)
①まず、エアームドのような積みポケは、積み技を使うことで自身の能力を最大限に発揮します。
②しかし、それには1ターン積み技を使うターンが必要になります。その間相手のポケモンは黙って見ている訳ではありません。当然攻撃をしてきます。
③すると当然、こちらのポケモンはダメージを受けてしまいます。
④次のターン、こちらは積んだポケモンで相手を攻撃しようとします。仮に、積み技を使うことで十分に確1が取れる相手だったとしましょう。
しかし、相手も黙って倒されてくれるほど馬鹿ではありません。脳のあるプレイヤーであれば、殴られて負けてしまうのであればダイマックスを切り、耐久を倍にすることで積み技を使ったポケモンにも殴り勝てるようにしてきます。
この積み技を見た後に切る「後出しダイマックス」が非常に厄介です。
この流れを見れば、現在対面構築ばかりが多くなっていることも頷けるかと思います。
⑤しかし、こちらにも打つ手が無いわけではありません。こちらもダイマックスを使用すれば技の威力を上昇し、耐久も上昇させることができます。これによって相手のポケモンを倒すことができるようになるのであれば、そのダイマックスは有効に働いたと言えるでしょう。
⑥重ねてですがしかし、ここにも問題はあります。
ダイマックスとは技の威力だけでは無く体力を倍にする効果を持ちます。ここで仮に体力が160あるポケモンにダイマックスを切れば体力は160上昇します。一方で体力が25しか残っていないポケモンにダイマックスを切れば体力は25しか上昇しません。
画像では先程の積み技を積んだターンに大きくダメージを受けてしまっています。これではダイマックスによる恩恵が非常に小さくなってしまいます。
これらのことにより、エアームドに限らず積み技を使うポケモンの多くは、このダイマックス環境において向かい風であると言えます。
(その2)
次にZ技の廃止です。
これまで7世代で使用してきたエアームドにはヒコウZを持たせることで瞬間的な火力を上昇させる動きが強力でした。
これがなくなり、Z技は使えなくなってしまったもののダイマックス技というその互換になるものを残しつつ持ち物の選択肢が出てきます。
今回は弱点保険での採用となっていますが、他にも有効に働く道具や木の実は複数あると考えます。何にするかは構築との相談になるでしょう。
(その3)
最後に些細なことではありますが、トリプルアクセルや水流連打のような連続技の追加があります。
砕ける鎧エアームドは砕ける鎧の攻撃される度にBが下がるという性質上、連続技に他と比べて弱いです。火力と当てられる回数にも依存しますが、場合によっては確1で倒されてしまうということも十分に考えられます。
幸いなことに環境にはエアームドに抜群を取る連続技が存在していませんが、十分に注意が必要であると言えるでしょう。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。
いつもの如く、長くなってしまいました…
ここまで7世代から砕ける鎧エアームドを使い続けてきて得た知識を出し尽くして書いたつもりです。
ついでに休日を1つ丸々使い尽くしました。
その分1人にでも砕ける鎧エアームドの魅力が伝わっていれば幸いです。
質問や間違い、誤字などありましたらTwitter(@MMYYSSNAO)までよろしくお願いします。
それではここまで読んでいただきありがとうございました!!